強制わいせつ事件簿

ゆがんだ性癖の持ち主たち

大阪府

オートロックは無意味か? 見知らぬ男たちに襲われた女性の悲劇

 

事件の概要:兵庫・西宮市での不同意わいせつ傷害事件

 

【性的暴行事件】再逮捕された無職の男2人、相馬崇司容疑者(33)と山下高志容疑者(44)は、兵庫県西宮市で別の女性を襲った疑いが持たれています。警察によると、2人は2025年6月初旬、帰宅途中の20代女性を刃物で脅して集合住宅に押し入り、わいせつな行為を行い、女性にけがを負わせたとして不同意わいせつ傷害の容疑で逮捕されました。この事件での被害者と加害者には面識がありませんでした。

防犯カメラには、相馬容疑者が女性の後をつけ、山下容疑者が車で待機する様子が映っており、周到な計画性がうかがえます。警察は捜査への影響を理由に、両容疑者の認否を明らかにしていません。この事件は、SNSを通じて性的暴行を目的として集まったグループによる犯行とみられています。


 

大阪での類似事件と再逮捕の背景

 

今回再逮捕された2人は、西宮の事件の半月後、大阪府内で発生した別の性的暴行事件ですでに逮捕・起訴されていました。この大阪の事件では、23歳の専門学校生を含む3人で、大阪市内の集合住宅に侵入。刃物で女性を脅し、手首を縛るなどの行為に及んだとされています。

警察は、両事件の手口や犯行グループの構成に類似点があることから、西宮での犯行についても同一グループによるものと判断し、再逮捕に踏み切りました。大阪の事件で両容疑者は性的暴行を加えたことを認める供述をしており、今回の事件においても同様の行為があったと見て捜査を進めています。


 

犯行グループの形成と手口

 

この犯行グループは、元々面識のない人間がインターネットの掲示板を通じて知り合い、SNSや秘匿性の高いアプリを使って連絡を取り合い、犯行計画を練っていたとみられています。犯行当日は、互いをアルファベット1文字で呼び合い、役割分担をしていたとのことです。

大阪の事件では、オートロック付きの集合住宅に、住民の後に続いて侵入する**「共連れ」** と呼ばれる手口が使われました。防犯カメラの映像からは、ターゲットとなる女性を探していた様子もうかがえます。このことは、オンライン上のやり取りが現実の犯罪に発展する危険性を示唆しており、現代社会における新たな犯罪の脅威を浮き彫りにしています。


 

事件の背景と社会への警鐘

 

今回の事件は、SNSインターネットが犯罪の温床となりうるという深刻な問題を提起しています。見ず知らずの人間が匿名でつながり、計画的な犯行に及ぶ手口は、これまでの犯罪とは一線を画すものです。

特に、オンラインで集まったグループが役割分担までして犯罪を実行するケースは、社会全体で対策を講じる必要があります。また、オートロック付きの建物でも侵入が容易であるという事実は、集合住宅の防犯対策の再考を促すものでもあります。被害に遭われた女性の身体的・精神的な苦痛は計り知れず、このような事件が二度と起きないよう、社会全体での防犯意識の向上インターネット上の監視体制の強化が急務です。

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